ザ・フラッシュのbibooのネタバレレビュー・内容・結末

なんかとても充実していて見応えもあって面白かったんだけど、充実が情報量の多さにも感じて、最高の食材は揃ってるのにあんまし上手くない料理が出来上がってしまったみたいな余韻が残った。絶対にもっと美味しいものが作れるはずなのにという謎のもったいなさ。マーベルを横目で意識している感がにじんでしまっているのかもしれない。マーベルに追いつけ追い越せで笑わせようとしているのもわかるし、情報量にもお腹いっぱい。そりゃお蔵入りはできんよなという金のかかりまくったゲストと要素たち。
結構一般人を巻き込んで殺しまくってるのも驚くし、ゾックやスーパーガールも気づいたらいないものになっていて、情報をかき集めて詰め込んで、強制終了させたような感じが否めない。盛り盛りで忙しいので、興奮のしどころ逃してしまう。
途中、スーパーガールが一瞬ゾックの侵略をチラ見したのち、フラッシュの復活儀式を手伝いに戻ってくるシーンがあるんだけど、野蛮な敵をさておいて空気読んで戻ってきてくれたのはなぜ？と思ってしまった。あと、過去のバリーが使った「バイブス」という言葉を、現バリーがジェネレーションギャップのように驚くシーンがあるんだけど、そんなに昔の言葉でもないし知らないんだ？となる。翻訳の問題だろうか？

とはいえ、オープニングのランニングシーンはまるでスパイダーマンでいうスイングのような爽快感と迫力があり、IMAX仕様が活きていて良かった。過去のママとの別れのラストシーンも、とてもグッとくる良いシーンだった。
エズラミラーにしか表現できない愛くるしさとヤンチャさが好きなので、今後もこのバリーを継続してほしいなという気持ちもある。演技が上手すぎるんだけど、とにかく随所で泣くので、そこでまたお腹いっぱいになった。

あと、賢くて美しくて頼り甲斐のある女性（ワンダーウーマン）が現れた時に、男たちがみんな手を前で組んで横一列にピシッとなって話を聞いちゃってる感じがアホっぽくてリアルでウケた。