「時空を超え“最強”集結─」
フラッシュことバリー・アレンは、とあることから自分の能力に時を巻き戻す力があることに気づいた。幼い頃に亡くした母にもう一度会うため、巻き戻しを繰り返すバリーだったが…。
同日にマルチバース系の映画がマーベルとDCから公開されるっていうなかなか盛りだくさんな一日になったことを覚えてる。だがこちらはマルチバースはマルチバースでも歴史改変系。
なんといっても今作の目玉はマイケル・キートンのバットマンとサッシャ・カジェのスーパーガール。前者はお馴染みのBGMとともに戦う姿をもう一度観ることができる喜びを、後者はこんなに最高でクールな女ヒーローなんて見たことないないという驚きを感じさせてくれた。個人的に、サッシャのスーパーガールが大好きだった。
MCUでは次元が分岐していく様を枝分かれの軌道で描いていたが、今作の分岐描写は独特でシュール。どことなくハムスターが入る回し車のようで新鮮だったが、段々と訪れる異変で終始ハラハラしていた。キャッチコピーで謳っているように、「何かとんでもないことが起きるのではないか」というワクワクを感じる壮大さがあった。
一方でこのユニバースの今後がどうなっていくのか、不安が消えないままであることは事実。今作で最高の戦闘シーンを披露してくれたベン・アフレックのバッツは…？ヘンリー・カヴィルのスーパーマンは…？ブルービートルって結局日本は公開するのかしないのかはっきりして…？これまでMCUの背中を追い、後手に回り続けたユニバースは、とりあえず一区切りがついたということらしい。結局、マルチバースというパンチの効いた設定まで二番煎じとなってしまったのは、流石にかわいそう？
