マルチバースによる過去作のメタ的な扱いはスパイダーマン・ノーウェイホームに続くものですが、マイケル・キートンのバットマンは好きなのでかなり盛り上がりました。個人的に、バットマン & ロビンを観ていなかったのが後悔です。スーパーマンになると知識ゼロですが、詳しい人にはハマであろうシーンがいくつもありました。
過去に戻って出来事を改変する話ですが、BTTFへのオマージュというか、作中で直接タイトルを言っているほどです。雷のシーンなんかはまさにそうですね。キートンがドクだと思うと笑えます。確かにところどころにBTTF的なテイストを感じられ、かつマルチバース要素も絡まって新しいものを見ているな、という感じ。スーパーヒーロー能力の扱いなども含め、面白いアイディアの連続で退屈する暇なく楽しい作品でした。
過去の自分の過ちや不幸な出来事など、誰もが取り返しのつかない何かを背負っていて、それを受け入れた上でこれからの未来を必死に生きていく、というテーマもかなり心に刺さりました。そこに若干水を刺しかねない展開がラストにありますが、まあ許容範囲でしょう。
