言いたいことが多すぎて何から書き出せば良いものやら悩んだ挙句、ひとこと「面白い!」で済ませてもいいんじゃないかと。
話がスカスカなのは認める、マルチバースに飽きてきたのもわかる、そもそもフラッシュはメジャーなキャラじゃないし。
だが実際本国でコケたし、日本でもほとんど話題に登らなかった。
それでもフィルマのスコアが高いのは何気に嬉しい。
アメリカではストライキによる宣伝不足と主役のスキャンダルが言い訳にされているようにも見受けられる。確かにエズラミラーはちょっとイヤミなキャラで、しかもそれが2倍(笑)
ドラマ版の浸透度がおそらく日本の比ではないことも影響していそう。それくらいアローバースのキャラクターたちは素晴らしかった。
とは言え、だ。凋落の一途をたどるマーベルスタジオとの大きな差、ここに来て実はDCが10年かけてきたドラマシリーズの質の高さが支えているようにも思えてきた。
全シーズンは制覇できてないけれど、個人的にはアローバースのグラントガスティンの印象が良すぎて、もちろん幾度か共演もしたスーパーガールは、他はあり得ないほどのメリッサベノイストの存在感が凄い。
わざわざ黒人ルーツの女性にしなくても、、と言うのは今どきはワガママなのか?それとも「スーパーガールはブロンドヘアとプリーツスカートがトレードマークなのになぁ……」と、普通に思ったらもうOUTなの?(笑)
それにしても海外での評価を探るとVFXに苦言を呈する声が多い。確かにオープニングの赤ん坊レスキューを始めとして、まあまあ雑なCGは目立ったし、詳しい事情は分からないけれどマーベルに比べてもちょっとやりすぎ感はあった。
でもそんなこと言ったらシン・仮面ライダーはどうするよ😱😱😱
しかし一番肝心なところは、やっぱりノーウェイホームやアニメのアクロスザスパイダーバースに比べても話がわかりにくい上に本筋がショボい点ではなかろうか。結局引っ掻き回して多元宇宙へ「行って帰る」だけの映画になってしまっている。成長譚にしては助けられすぎの犠牲者出しすぎ、そんなイメージがエズラミラーのスキャンダルと重なって低評価なのかなぁと思う。
グラントガスティンが非の打ち所のない好青年だっただけに。
と、ひと通り低評価な原因を考えてみたものの、よしまる2023年の洋画ランキングでは第4位!めちゃくちゃ興奮して観れたし、超面白かった。
勢揃いするのに鬱屈したイライラを募らせたジャスティスリーグとは正反対に、あの人もこの人も出てくるたびにワクワクする。懸念されたスーパーガールも、まあこれはこれでありかと思えたし、ニコラスケイジ、あなたはやはり笑かしてくれる。
いや、笑うところではないそうなのだけれど、笑てまうて!
ノーウェイホームより先に公開された可能性もあったそうで、へンリーカヴィルのシーンも撮影はされたのにDC再リブートの
せいでカットされたなど、色々と曰く付きな作品となったのもまた事実。
けれども、本当の評価は間もなく公開のアクアマン2を観てからになるだろう。ジェームズガンの構想がどのように実を結んでゆくのか。
最後に、これは本作の評価とは関係ない話。もうマルチバースも辟易気味なのだけれど、ヘンリーカヴィルとメリッサの共演だけはどこかで実現させたいなぁ。
クリストファーリーブとヘレンスレイターが並ぶとあんなにも素敵なのだから。