時計じかけの俺ん家

ザ・フラッシュの時計じかけの俺ん家のレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
4.3
昨今のアメコミ作品ではマルチバースと称し、他作品のヒーローを登場させたりすることが増えた。DCコミックもジャスティスリーグみたいに理由のないような理由をつけて再度集結させることも可能であったろう。ただDCユニバースのほとんど最終章にこの作品を作った意味を知っていただきたい。
本作、元になっているフラッシュポイントという原作のコミックがある。DCコミックの歴史の中でも大きな分岐点となっておりこの作品の後に沢山のアース(ほぼマルチバース)ができ、1度リセットされたのだ。本作ザ・フラッシュを通して次回のアクアマンという作品でDCEUという作品群を締めるという意図が多少なりともあるのではないかと過剰に読み取っている。

幼少期に母親が強盗に殺され、父親が犯人として服役している主人公フラッシュことバリー。フラッシュは超高速で走ることができ、時間を行き来する能力が芽生える。その能力に気づいたバリーは過去に戻り、母親を助けるが.....。

バタフライエフェクト効果を知っているだろうか?過去の出来事を少しでも改変させると未来が大きく変わってしまう、タイムトラベルの鉄則だ。
映画バタフライエフェクト、バック・トゥ・ザ・フューチャー、時をかける少女などで我々は散々学んでいるのだ。だが幼い頃に別れた母親に出会いたいという気持ちには嘘はつけないのもまた同様にある。奮闘するバリー・アレンを最後まで見届けてあげて欲しい。
もちろん、ほぼ30年振りのマイケル・キートンのバットマンも懐かしさマシマシでどうぞ。