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ザ・フラッシュのvenom9のレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
3.3
フラッシュ、おまえもか。
本作のストーリー構成はMCUの自作自演もの(「マルチ・バース・オブなんとか」や「ノー・ウェイ・ホーム」)に近いと感じますが、やらかしたバリー・アレン/フラッシュの動機には同情の余地があります。
非常事態に陥った後のバリー・アレン/フラッシュの適度なコミカルさも良いですし、もはやネタバレにはならないであろう異世界ブルース・ウェイン/バットマン役のマイケル・キートンの復活も嬉しかった。
ただ、バリー・アレン/フラッシュの過失からかつての強敵ヴィランが復活し破滅的な状況を招くといった、こういったストーリー構成はなぜ近年多いのでしょう? ポリコレ的な考えから明確な敵/ヴィランの設定が憚るのでしょうか。魅力的なヒーローがいても魅力的なヴィラン役がいなければ、物語の盛り上がりは期待できないです。先述の強敵ヴィランが魅力的でないわけではありませんが、あまり再登場する必然性が感じられなかったのです。
(2023年6月 劇場にて鑑賞)
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