夜行列車に乗ったカリート

ザ・フラッシュの夜行列車に乗ったカリートのレビュー・感想・評価

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
2.3
最速ヒーロー・フラッシュによるユニバースなDC映画。

地上最速のフラッシュはあるとき過去を遡れる事に気付く。そこで母親の死の改変に成功するが、そのせいで別の時間軸に来てしまいどうなるか…という話。

冒頭フラッシュの能力を説明するか如く救難者を助けて速く走ったりするのですが、時間移動をするにしては遅すぎるのでは…と思って、気になって鑑賞中に調べました。

フラッシュはスピードフォースという別次元から無尽蔵に運動エネルギーを得て高速で活動できるそう。つまり足が速いという身体能力ではなく、無限の運動エネルギーを(生身で)活用して超速いってことですかね。
しかし運動エネルギーだけなら当然マズイわけで、筋肉・腱・関節はその収縮運動に耐えられるのかとか…、五感機能はとか…、空気抵抗・衝撃波モロモロは~とか…そんなこと考え始めたら、全く映画に集中出来なかった!

ほんとにどうでもいいことですが、何故こんなに気になるかと言うと、昔バイクで260㎞を超えて走った事があるんですよ。その時に空気って邪魔なものなんだなと意識したんですよね、地球に沈殿している大気の存在が壁というか…。姿勢制御しないとまともに運転できない状態。
なので本作のフラッシュの速さだと、色々ただ事では済まないと思うんだが…うんたらかんたら。
なんて思ってたら映画が終ってしまいました。

作品内容としては、マイケル・キートンとか色んなスーパーマンもいましたが、マルチバースやユニバース作品に目新しさを感じないし、脚本にも既視感があります。
家族愛など普遍性のあるテーマを持たせたのはもちろんわかりますが、自分にとってはマンガの域を超えなかった、そんな作品でした。

取り敢えず光の速度は秒速:約30万㎞。すごいね。
フラッシュになったら、かなり物理学に明るくないとあの能力を活かせないと思いますうんたらかんたら…ってそういう映画じゃないなこれは。