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ザ・フラッシュのBACのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

・観てる間は「面白ーい!」でもクライマックスには「それじゃいかんだろ…」という感想も抱いたけれども、最後は「でも面白かったぞ!」という気持ちでまとまる。コメディであることを手放さなかった監督の勝利。

・エズラ・ミラー快演!映画「ジャスティス・リーグ」でも「ドストエフスキ〜」の台詞が可笑しかったけど、本作でも赤ちゃん救ってジャ〜ンのジェスチャーとか可笑しい。チャーミングだよ。18歳バリーとの演じ分けや、母親との別れの場面も名演。映画の面白さの魂の部分を握ってると思う。

・最初のアクション場面が痛快。タイトルのところも可笑しい。コロナ禍が無くて、予定通り2021年に公開されていたらDC映画のイメージもUPしてたかも。

・キートン・バットマンの復活が嬉しい。ロシアでのアクションなど「ああこれがバットマンのアクションだ!」と思わせるブラッシュアップぶり。

・あのバットモービル、走ってほしかった。せっかく作ってるんだから。

・「人間、諦めが肝心」というヒーロー物にしてはあるまじきことをテーマにしてる。その「諦め」の中にはマイケル・キートンのバットマン、スーパーガール、18歳バリーの死に、母親が生きてる世界の破壊も含まれてしまうわけで、運命・仕方のないこと、と諦めるには観てるこちらにちょっとストレス大きすぎだろと思う。そこは「不可避の交差」をもっと事前にしっかり納得させてくれるよう説明してほしかった。

・ベン・アフレックのブルース・ウエイン、年上の兄貴という感じで好感。ワンダーウーマンにヘスティアの縄で助けられ、縄の効果で嬉しさを隠せないのが可笑しい。ただしバットマン姿での口元の汚さ!ヒゲを剃れ!!

・ワーナー+DCヒーロー映画の歴史を貫くマニアックな仕掛け。どうせならノーラン版のバットマンに確か1990年のTV版のマッチョなフラッシュも出してくれ。

・うーん、世界が崩壊しようとしてるのを見てわかっているなら、クリストファー・リーブとニコラス・ケイジ(!!)のスーパーマンにはそれを食い止めるために動いてほしいぞ、と思ってしまったな。

・一番最後のブルース・ウエインのあの人の登場には「おおおおおー」と驚いたが、やはり最後はベン・アフレックのブルース・ウエインと顔を合わせてほしかったところ。
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