素晴らしく優しい
等身大の「心」
決して綺麗じゃない、しかし
どこまでも澄んだ一本。
是枝味もあり、それでいて新しい感覚にさせられた。大作を作ることも出来ただろうがそれよりも心の底に触れてくる、一貫して実直な映画。
台詞と映像が素敵。
なんとも言えない周りの要因。
ギリギリどうにもできないもどかしさ。
洗車シーンの良さ。
「嘘つきばかりだな」
窓の外を見て
口角が上がっていく。
何処か救われる。
窓から携帯を出して
電話越しに曲を流す。
モザイクを模して手で隠し
意味を変えてそれを続ける
涙を伝わせる。
親を想い、人を想いたくなる。
そして何より静かに自分と向き合える。
何か言いたいのに上手く言語化できない。
ここまで書いたものは好きじゃない。
何だろうこの感覚、余韻は。
自分はどうすればいいのだろう。
「生まれる前は保健所
生まれた後は警察」
「生まれて捨てるより
産まずに殺す方が
罪が軽いの?」
「捨てられたんじゃなくて
守られた」
そう伝えて育ててゆきます
「貴方たちになら売ってもよかった
のかもしれないな」
「1番売りたかったのは
私かもしれない」
「生まれてくれてありがとう」
と
「生まれてきてくれてありがとう」
の違いを考えながら今日は寝ます。
エンドロールのBGMが素晴らしかった。