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ベイビー・ブローカーのごはんのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
4.0
ゆるやかに進んでいくストーリーに気持ちもゆるやかに動かされる作品。

家族って枠組みや親と子って関係は誰が決めるのかな…?ってやつ。
理想だけ言えば家族って思たら家族じゃんって気もするけど、そうもいかないのが現実。

赤ちゃんを捨てた(預けた)際にそのままだったら死んじゃってたと責められるけど、そんなんだったら中絶するべきだ的な会話シーンも印象的で一つ命が終わることは変わらないんだけどなぁ…
法律的なことだったり、いろいろ客観的に見れば中絶ってのが正しいのかもしれないけど、まぁ客観的に正しいって見える事が正しいとは限らないからこそこの作品が生まれたんだろうなとも思う。

笑えるシーンとしては警察のおとり捜査のところかな。それ以外は笑えるところってのはない気がするけど、微笑ましいシーンはたくさんあるので気持ちがほっこりもしたりする。

印象的なシーンとしては新幹線内での会話と、
宿泊先のホテルでソヨンがみんなに一言言葉を送るシーン。
本音は暗闇の中って感じなのかな。
人と話すときは目を見てと言うけど、目を見ないから言えることもあるね。

気になってしまったシーンとしては、文化の違いかもしれないし、映画の内容とは全く関係ないんだけど、食事シーンやたらと咀嚼音のクチャクチャ音拾ってる感じがしてしまって、食事シーンのたびにそこが気になってしまった…映画館の音響のせいだったりもするのかな?

ゆるやかに進むけど赤ちゃんがどうなるのか?この人たちはどうなるのか?どう言う結末を迎えるのか想像させつつ、また違う方向の結末が見えてきたり、終着点が見えそうで見えないので結構夢中で見れる作品でした。

肝心の終着点としては綺麗に収まるところに収まったような気がするので、変なモヤモヤとかは残らないかな?
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