とても優しい映画だった。
結局は子どもにとってどの選択がベストなのだろうか...これは登場人物はもちろん、観客も常に考えていたのではないだろうか。
登場人物それぞれが家族に対して想いを持っていて、そこがしっかりと描かれていて良かった。
ただ、ちょいちょい説明不足?って思う点があったのは少し気になった。
福祉を学んでいる立場として「捨てる前までが福祉、捨てたら警察」というセリフがぐさっときた。
児童養護施設で実習したり、ゼミで養子縁組テーマに勉強したりしているから、その辺りの現状もちゃんと描かれてて、さすが是枝監督という感じだった。
赤ちゃんを捨てることは無責任、捨てるなら産むなと突き放すことはできるが(自分もそう考えている節はあるので)、捨てなくてはいけない原因やバックグラウンドを考えて手を差し伸べるのが社会として必要なんだよなぁ。
生まれてきてくれてありがとうって皆に言い合える世界にしたいな。