このレビューはネタバレを含みます
一人ひとりに
「生まれてきてくれて、ありがとう」
重いテーマなのに、優しい映画。
「捨てるなら、産まなければよかったのに。」
「迎えに来ると言って、本当に迎えに来る親は40人に1人」
育てたくても、育てられない事情。
信じて待っていても、迎えにはこなかった親。大人になっても残る心の傷。
子を捨てるなんて、ブローカーになるなんて、優しそうな人たちが一体なぜ?
見ている内に、そうならざるを得なかった理由が少しずつ明らかになっていき‥視点が変われば、見方が変わってくる。
ひょんなことで集まった、親・売られる子・ブローカー2人・施設の子という5人のメンバー。
ロードムービーのように時間が流れ、5人がずっとこのままいられたらいいのに‥と思った。
お互いが愛情を持って一緒に過ごせば、もうそれは家族。
「生まれてきてくれて、ありがとう」
そう言ってくれる人に早く皆が出会えていたら、犯罪もせず、違った道があったかもしれない。
赤ちゃんのウソンは、皆んなに愛されてる。
傷ついたまま大人になってしまったソヨン達にも、これからは1人ではなく、寄り添ってくれる人達がいる。
希望が持てるラストだった。
切なさと優しさがいっぱいつまった映画。
サンヒョンの離婚理由や、なぜドンスがブローカーに加担したのかなど、分からない所もあるので、考察を読んでみたいと思う。
好きなシーン_φ(・_・
・洗車で水浸し
・観覧車の中の目隠し
・ソヨンが皆に生まれてきてくれて、ありがとうと言って、最後にヘジン君もソヨンにそう言ってあげるシーン
・電車の中で、名前の由来や想いを話すシーン
ヘジン君がいてくれてよかった!
サンヒョンさんのこれからが気になる‥泣