GOODNIGHT

ベイビー・ブローカーのGOODNIGHTのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
4.1
素直に面白かったですね。
捻りもなく、ニヒリズムもなく。
幸せってとても簡単なのに、難しい。
脆くて、遠い。
気分が良くなる映画だった。
特に印象に残ったのはチーフリーダー。美人すぎないのが可愛らしい刑事さん。ヒーローになるためには悪行が必要だというジレンマ。本当の正義の味方は、自分自身も退治しなくてはならなくなる…

2022年7月19日追記
本作のママは、最低な夫を殺害したから子供を捨てざるを得なくなった理由があったわけですが、実際の日本ではほんとうに理由も、なく捨てる自己中の塊のような状況がある。
印象的なセリフで、産まない(中絶する)のと産まずに捨てるのとどちらが罪が重いのか…これは自分は答えは出せないが。法律的には前者は合法なのである…
 これが一番の問題だと思う。産んだ後、子供が可哀想なんてのはエゴを守るための詭弁だと思う。
 産んだ後に生きてさえいればいいことだってきっとあるはず。そうゆう責任のない親だったとしても子供を殺さずに済む制度づくりが必要だと思った。
 もちろんその子供達はとても悲しい思いをするとは思うが意志を持つ前に殺すほうが幸せなんて酷すぎる。

今回の映画の主旨とは若干ズレてしまったが、見ず知らずの訳あり5人が片時だけでも笑い合えたあの瞬間は、家族が血のつながりだけじゃなくなる新しい助け合いのカタチを見せてくれたような気がした。
そんな時代は既にあったし、これからも大事にしてゆきたい。
GOODNIGHT

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