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ベイビー・ブローカーのnanaのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
3.8


是枝裕和監督×ソン・ガンホ×カン・ドンウォン×ペ・ドゥナ
これは期待値が上がる

万引き家族みたいのを勝手に想像して劇場へ。


育てられない母親
捨てる子供を盗んで売るブローカー。
とんでもない連中だがこの作品には優しさがある。

子供を捨てる、子供を売る、そこまでに至るそれぞれの事情は身勝手に思えるが、天使の笑顔はそれを溶かして行く。

“要らない”
と思っても他人に「眉毛が薄いから安くしろ!」と言われて激昂する所などやはり母親。

売る旅に出てもこの人達はやはり赤ちゃんが可愛い。

非情になれないキャラクター達が鑑賞前の予想を裏切り安堵した。

キャスト全ての演技が秀逸。
中でも赤ちゃん役の演技は一流俳優の中でもぱやぱや👶🏻赤デミー賞👏👏👏

ストーリーは一切ネタバレ無しの方が楽しめる作品だと思うのでレビュー短めですm(_ _)m




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日本では熊本に唯一ある赤ちゃんボックスこと赤ちゃんポスト。
日本ではこちら1箇所だけなので特定されて憶測を呼んでしまう、という事も韓国制作の理由の一つ。
韓国でも赤ちゃんポストは3箇所。
その中で1番近い所がモデルだそうです。



ボランティアをしています。

個人的には思春期の相談者の話を聞いていると、血が繋がっていても愛せない親と言うのは本当にいて、それならば早い段階で愛してくれる、愛情を注ぐ事を渇望している別の人と生活して成長していくほうが三者それぞれが幸せになれるのではないかと思っている。(あくまで個人的な考えです。不快になる方がいらしたらごめんなさい)

気に入らないから暴力を奮う
邪魔だから育児放棄をする
その子の自己肯定感を一切否定する

大人になっても幸せを掴めることを拒否してしまう、“悪い教育”をしてしまう人達。

血の繋がりだけが全てではないな、と思うこちらの作品でした。
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