ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、IU…錚々たるキャストが一堂に会する作品が見れること、そして日本人監督のもとに集まってくれたということが本当に嬉しい。それだけですでに星5つ!
是枝監督の前作『真実』に続く海外作品だったけれど、やはり同じアジアだからなのか、韓国という国が監督の作風に馴染むなと思った。そしてソン・ガンホの存在が、今は亡き樹木希林さんの姿と重なる。
物語は「ザ・コレエダ」って感じの不思議な家族の形を描いていて若干見慣れた光景にはなっているものの、毎回しっかりと味わいのある作品に仕上がるのさすが。映画に登場するすべてのキャラクターが引き立っていたし、数シーンしかでてこない端役までしっかり記憶が残る。特に派手な演技もしていないのにみんな一つは決めゼリフというか見せ場があって楽しい。キャラクターがちゃんと生きているんだよな。感心しきり。
洗車マシンって子供の頃はもちろん、大人になった今でもちょっとワクワクするよね。そういえば自分も「今窓を開けたら…」って毎回考えてたけど、開けたらああなるんだっていうのが見れたのは面白かった。