電気消すって何回も言っておきながら消したあとスクリーンが真っ暗にならないの、演出が保守すぎる。
こういうテーマが骨太な映画、韓国とか台湾は毒味があるものが多いのに、日本人が監督すると途端に毒素が抜けて柔らかくなるの、何だろう。どこか厳しい現実というのを見せる気を感じられない。
偶然出会った人が一緒に旅するロードムービーであり、人物の過去の情報開示の仕方とか順序とか、お手本のようで参考になる。が、少年に最後までサッカーボールを持たせるのは子どもの描き方としてはいまいちな気がした。
ソン・ガンホのどこにでもいそうな哲学が無くてちょっと悪い人の感じ、ジェームズ・スチュワートのちょっと悪い版みたいな魅力がある。