母親が幸せになるため?
子どもが幸せになるため?
無責任に産み落とされた命はいったい
どれだけ救われているのだろう
そんなことを問いかけてくる
誰かの幸せのために受け継がれていく命
母性とはなにか、情が湧いてしまえば手放せなくなる、手放すことさえできない、善悪の区別がつかなくなっていく様だった
赤ちゃんポストの存在意義を誰が否定できるのだろう
守れる手段があるのなら、それも正解なのだと納得できる
是枝裕和監督は家族を作るのが上手い
そして絶妙な間を作り出す天才だ
終盤にかけてIUは母親の顔に変わっていっ
た
ペ・ドゥナの冷静さと優しさが魅力的だった