ランナー

ベイビー・ブローカーのランナーのレビュー・感想・評価

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)
3.8
是枝監督作品、そりゃ観ない訳にはいかないですよね! 
しかも、この赤ちゃんポスト、韓国では多くの赤ちゃんがここを通過するとのこと。
何ともやるせ無い設定ですが、もう、齧り付いて鑑賞しました。

率直に、中盤は中弛み感あり。
しかしながら、終盤30分から一気に引き込まれていきました…
何なんですかね? この共感とも不快感とも言えない感覚は…

赤ちゃんを高値で売り抜こうとする彼らも、内心では赤ちゃんを可愛いと思い、可能な限り素敵な信頼できる夫婦に買ってもらいたいと願う。

そして、お互いの関係性も微妙に深化していく。
しかも、赤ちゃんの母親は、子の父を殺めている。
チーム全員の生い立ちなどに、それぞれ闇があり、心苦しく、息苦しくなってくる。

作品としては、万引き家族ほどの衝撃はないのですが、やはり、良い映画ですね!
広く皆さんにお勧めします。