このレビューはネタバレを含みます
是枝作品視聴5作目。
「生まれてきてくれてありがとう」
これがこの映画のテーマだったと思う。
自らの存在を否定されて生活する人々と、子どもを捨てようとした母親によって構成される歪な擬似家族。
その関係性の中で彼らは、愛情を育み自らの生の意味を実感していく。
私はたまたま、生まれながらに祝福され、その愛が社会的規範に則ったものであったため最大限享受しながら生きてくることができた。
しかし、色々な障壁によってそれが叶わない人がいる。
それでも生まれてくる子どもたちに罪はないし、存在していけない人なんていない。絶対に。
愛とは何か。命とは何か。生きるとは何か。
色々考えさせれらる良い作品だった。