MasaShimizum

私たちの青春、台湾のMasaShimizumのネタバレレビュー・内容・結末

私たちの青春、台湾(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2014年に台湾議会を23日間占拠した「ひまわり運動」。
その2大スター、陳為廷(チェン・ウェイティン)と蔡博芸(ツァイ・ボーイー)に密着したドキュメンタリー。
でもその主題はその二人ではない。傅楡(フー・ユー)監督が彼ら期待し絶望するという話だ。
その監督の視線は、観ているぼくら自身の問題でもある。
もう6年も経っている。台湾にも大きな変化があった、馬英九は去って、蔡英文政権も登場した。
そんなことよりも、ひまわり運動の2大スターを通して描かれるのは、民主主義の問題であって組織の問題であってコミュニティの問題だ。
占拠の成功を頂点に、運動は分裂しはじめる。多くの体制が抱えるように、本質的な問題は玉ねぎの皮を剥くようなもので答えはない。立場が違う人たちが望むビジョンが見出せるはずもない。
大衆はヒーローを望むが、ヒーローも所詮はただの人。
一人ひとりが動き出し、まわりの声を聞き、手をつなぎながら少しずつ進める。
それはラディカルというより保守的なものかもしれないけど、それしかない。。。
鑑賞する方は、パンフレットもおすすめ。
https://youtu.be/LzMMro5A2aEす
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