台湾の「ひまわり学生運動」は概要しか知らず、詳しく知りたくて観てみました。
ちなみに、青春ストーリーではありません。
ーー「ひまわり学生運動」とは、2014年3月18日に、中華民国(台湾)の学生と市民らが、立法院(日本の国会議事堂にあたる)を占拠した学生運動から始まった社会運動。
台中間のサービス分野の市場開放を目指す「サービス貿易協定」に反対するデモ活動が行われ、300名を超える学生のデモ参加者が立法院議場内に進入、議場を占拠した。
(Wikipediaから抜粋)ーー
監督は、台湾学生運動の中心人物、陳為廷(チェン・ウェイティン)と、人気ブロガーの中国人留学生・蔡博芸(ツァイ・ボーイー)を追いかけます。
○台湾は中国ではない
○台湾は中国の民主化を望んでいる
しかし…
○中国が民主化することはありえない
どこまでいっても平行線を辿るこの問題を、学生ふたりがもしかしたら変えてくれるのではないか。
監督はそう希望を託して撮り続けます。
だけど、そんなに上手くいく訳がないんです。
まだ20代の彼ら、活動を続けるだけが人生ではないと気持ちは変わります。
監督はふたりの現在が(監督自身の)想定外だった、何故?と聞きます。
中国人留学生・蔡さんは
「監督の期待を個人に背負わされても困る」と言い放つ。
そりゃ、そうだよなぁ……。
ドキュメンタリーは事実を撮影しながらも、監督の強い想いで映像が切り取られます。
もしかしたら、フィクション作よりも客観的視点が欠けてしまうのではないか?
この作品を観て、そんな風に思いました。
監督は本作を撮り、自分が傍観者だったことを突きつけられる。作中でボロボロと泣いた監督は、その後アクティビストへ。
行動する人となったそうです。
ひまわり運動🌻のことが知れたのも良かったけど、一人の女性が「撮ること」で人生の行く道を見つけた。
本作はそこに価値があると感じました。
が、ひまわり運動に興味がないと全く入り込めない作品だと思うのでノースコアで。
あと、陳為廷(チェン・ウェイティン)のスキャンダルの内容が全然笑えなくて、かなり引きました。反省してる風でもないから、奴はまた同じことをやるね😩