台湾ひまわり運動についてのドキュメンタリーではなく、ひまわり運動のリーダーの一人であった陳為廷と、中国からの留学生でありながらひまわり運動に参加した蔡博艺、また彼らに魅了され映画を撮ることを決意した傅榆監督自分自身の三人に焦点を当てたドキュメンタリーである。
陳為廷も蔡博艺もたしかに魅力的な人物で監督がドキュメンタリーにおさめたくなった気持ちわかると思った。もしくはそういう演出が上手いのかもしれないけど。
特に陳為廷、この人の顔好きだなぁと思って見ているとまさかのスキャンダルが発覚して彼の人生もこの映画も思わぬ方向へ進んでいく。でもなんかそれでもこの人あきらめないでがんばって幸せになってほしい…と思わせられた。
Netflixのドキュメンタリー『ジョシュア:大国に抗った少年』(←少年と呼べる歳なのか?)で見たことある黄之鋒や周庭と香港で会う場面があったのがテンション上がった笑
映画内では監督の傅榆自身のバックグラウンドについては語られないが、調べてみると、傅榆は、台湾に留学しそのまま定住したマレーシア華人の父と、9歳の時に家族に連れられて台湾に移住したインドネシア華人の母の間に生まれた。父も母も共に中華民国ならびに国民党を認めていたが、厳格な定義上での「外省人」ではなかった。また、台湾語を話せない彼女は子どもの頃クラスメイトからいじめられていたこともあったという。
陳為廷のアメリカ留学後の進路は調べてみても特に分からなかったが、ひまわり運動に関わった他のリーダーらは現在政治の分野で活躍している人が多いらしい。