このレビューはネタバレを含みます
監督と同様に、私もこの先の未来に期待をした。だけど、現実はそうはいかない。
確かにあの期間は、青春そのものだ。
熱くて大勢が動いて、ヒーローだと祭り上げられて…。途中から気付く、これは政府と一緒だと。「初めて民主主義が怖いと思った」と言ってしまう気持ちも。
ひまわり運動の映像は、若者の熱量だけじゃなく、苛立ち、理想と現実、全員が納得できる答えはないってことを見せつけられた。あと台湾と中国の敵対意識。
中国からの留学生として台湾で暮らすこと、中国へ帰った時に親から言われる言葉。これも考えさせられた。
後半の監督の言葉には涙が溢れた。
でも、その後に差し込まれる「みんな、どこかで決定稿を待ってない?」にハッとさせられた。
そうなのだ。待ってるだけじゃない、また、みんなでじゃなく、各々が動くべきなのだ。誰かをリーダーにするのではなく…。
爽やかだけが青春じゃない。こんなに熱くて濃厚で苦い青春は、なかなか無いです。観てよかった…。パンフレットもボリュームがすごい!