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ブロンド・ヴィナスのENDOのレビュー・感想・評価

ブロンド・ヴィナス(1932年製作の映画)
4.2
プレコード・ハリウッドはやはり良い!揺蕩う水面に裸体が透かされる。湖で戯れている女優の卵ディートリッヒをドイツ旅行中のマーシャルが発見。年月が経ちNYに移行する省略の妙。ディートリッヒが主婦になって束の間、夫の治療費のために最速でキャバレー歌手に転身し大成功…!馴れ初めを軽い演劇にして子供の前で演じる夫婦。『ドイツの春』はオルゴールが誘導する。1度目は働きに出る前に2度目は彷徨いの後に。狭い部屋には不釣り合いな程黒い艶やかなドレスを纏い子供の背中を流す姿に涙。極貧と裕福を行き交いつつディートリッヒはどこにいても変わらない!マーシャルと再会するも不貞が露呈した気まずい雰囲気の中で夫婦の視線が交互に切り替わる時に見せるディートリッヒ眼差しの強さにハッとする。親権を奪われ駅で子供を見送りながら茫然自失となって背中を丸めた姿も!大富豪グラントの存在が神掛かる!
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