Yuri

ヒトラーに盗られたうさぎのYuriのレビュー・感想・評価

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)
4.0
子どもはたくましいといっても命が脅かされる状況を理解していて、その中で新しい人間関係を築く難しさは相当だろうなと兄妹を見ていて感じました。子どもは大人をよく見ているし、大人の不安感もそのままちゃんと感じてる。そんな子どもにとってぬいぐるみというのは唯一の親友で安定剤で欠かせないものなわけで、単に「おもちゃ」じゃないんですよね。だから、「大事なものをひとつだけ」と言われて真っ先にぬいぐるみを選ぶ。その思いの深さは大人は忘れてはならないと思います。ユダヤ人は頭が良いと言えど、アンナ一家のように思いきった決断をできた人たちは少ないわけで、気づいた時にはもう渦中、手遅れなのだと、今の世の中をみて、よりヒシヒシと感じました。私は大切な人たちを守れる人、気づける人でいたい。実力が足りなくても、逃げられるところまで逃げ切れる人でありたいです。
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