misuzu

ヒトラーに盗られたうさぎのmisuzuのレビュー・感想・評価

ヒトラーに盗られたうさぎ(2019年製作の映画)
4.0
絵本作家であるジュディス・カーの自伝的作品『ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ』をもとにした映画。
家族とともにベルリンで幸せに暮らしている9才のアンナ。
ユダヤ人で演劇評論家でもあるアンナの父はメディアでヒトラーへの批判を繰り返しており、ナチスからも警告を受けていた。
ナチスの権力が強まる中、一家はドイツからの亡命を決意する。

映画の時代が1933〜1935年のためユダヤ人迫害の直接的な描写はないものの、戦争という暴力に巻き込まれる子供達の姿には胸が痛くなった。
亡命生活を続ける中、最初はその国の言葉もままならなかったアンナが、最後にはその国の言葉で家や町の中にある様々なもの達にお別れを言う場面が特につらかった。
misuzu

misuzu