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妖婆 死棺の呪いのkyokoのレビュー・感想・評価

妖婆 死棺の呪い(1967年製作の映画)
3.6
ゴーゴリの短編を元にしたファンタジーホラー。
娘に取り憑いたババアの霊と神学生との闘いというから、エクソシスト的に霊とのがっぷり四つかと思いきや、チョークで描いたシールド円の中で娘からの攻撃を朝が来るまでひたすら耐えるというやつ。

ババアに迫られたあげく肩に乗られて空飛んじゃうとか、棺ごと体当たりしてくるとか、インパクトがないわけじゃないけど、概ね退屈だった。

が、ラスト10分で急に円谷プロ。
ワラワラと現れる魑魅魍魎たちやラスボス「ヴィー」の、汚なさと愛嬌がいい味を出している。

霊だったのか魔女だったのか、よく分からなかったけど、どうやら痴女的な性質を持ったババアらしい。美しい娘に取り憑けるなら、そのままの姿で男を誘えばよかったのに。
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