ROY

マクドナルド橋のフィアンセのROYのレビュー・感想・評価

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サイレント短編映画

英語字幕あり

■ABOUT
アニエス・ヴァルダの長編劇映画『5時から7時までのクレオ』の劇中劇として作られたコメディ調のサイレント映画。ジャン=リュック・ゴダールやアンナ・カリーナ、プロデューサーのジョルジュ・ド・ボールガールなど映画関係の友人が多数出演している。 ゴダールのサングラスから着想したという物語は、ゴダールとアンナ・カリーナ扮する恋人たちが橋の上で手を振って別れるシーンから始まる。サングラスをかけた男は世界が真っ暗に見えるため、橋の下で転んで黒塗りの霊柩車で運ばれる黒い服の女性を恋人と見間違えてしまう。愛する人が死んだと勘違いした男が涙を拭うためサングラスを外すと、橋の下で転んで救急車に運ばれようとしている白い服の恋人が見えて、慌てて駆け寄る。橋の上で安堵のキスを交わす二人のシーンで幕は閉じる。(MAU M&Lから抜粋)

■NOTES
音楽はミシェル・ルグランが担当

原題は「マクドナルド橋の婚約者、あるいは黒めがねに御用心」という意味

「『マクドナルド橋の婚約者たち』と題するこのサイレントの場面で、『僕は眼鏡のせいで世界が暗く見えていた』という字幕とともに、ゴダールはトレードマークの黒眼鏡をセーヌ川に捨てる。ゴダールが素顔をさらして演技する姿はめったに見られないが、バスター・キートンさながらの眉目秀麗な青年だったことにも驚く。ゴダールのヴァルダに対する本当の信頼なくしては成り立ちえない場面だ。」(『webふらんす』「中条志穂『イチ推しフランス映画』」2018/08/23 から抜粋)

フランス語字幕のサイレント映画は新鮮だった
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