せち

呪われの橋のせちのレビュー・感想・評価

呪われの橋(2020年製作の映画)
3.5
台湾ミステリーホラー。
大学内にある呪われた橋「女霊橋」で肝試しをした学生の恐怖体験と呪いの謎に迫る話。

ホラー的な画面と並行して呪われて死んだ学生たちの死の真相に迫るドキュメンタリー作成の流れがあるので時間軸が混乱するかも。
でもそこが新しくて面白い。

一番最初の「私たち、いま振り返った?」のところがめちゃくちゃに良かった。
肝試しなんてレクリエーションとして考えていて怖くなかったはずなのに、その一言で怪異が形になってしまった恐怖がよい。
発生する現象の怖さはあんまりない、というかかなりパワータイプだけどこの部分だけでとてもいいと思う。

出だしで「肝試しに行った学生たちが溺死」っていう結果は伝えられているので、水回りに学生たちが逃げ込むとそわそわしちゃうのもよかった。

最後のオチがとてもいい!!
ちょっと叙述トリック的な良さがある。しかもそれ映画でしかできないオチやん。
そうだよね、ドキュメンタリーの画面を作るなら画面に映っていない「もう一人」が絶対に存在するよね。

恐怖描写よりミステリーに対する打点が高い印象。最初と最後が気持ち良すぎた。
せち

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