かりんとう

呪われの橋のかりんとうのレビュー・感想・評価

呪われの橋(2020年製作の映画)
3.7
いいよいいよこういう頭使う台湾ホラー!

ちゃんと怖いのがいいね。
単純に大学生わちゃわちゃ系ホラーで中身のない「コンジアム」とは全く違う。韓国はディストピア系パニックホラーが多い中、台湾は決してド派手ではなくともじわじわと迫ってくる心理的な怖さを丁寧に描く。

本作はそれに加えてサスペンス要素が組み込まれていて尚よかった。
個人的に大失敗を犯してしまったのは、「呪われの橋2」から観てしまったこと。単体で楽しめる作品ではあったが、ラスト5分間は「1」を観た人にしかわからない。

この「呪われの橋1」だが、大学構内の湖畔に架けられた橋で、数十年前に女学生が失恋を苦に身投げしたことから、4年度に一度うるう年の日に惨事が起こるというもの。
こういう古典的で王道な設定も全然嫌味じゃない。素直にワクワクする。

そして先述したサスペンス要素。これが実に巧妙で面白い。
よほど勘のいい人でなければ気づかないが、それでいて大胆な仕掛けが全編に渡って施されている。
筆者はわりと登場人物の衣装にも注目して観る方だと思っていたが、それでもまんまと騙されてしまった。
思わず最初からもう一度観ちゃったよね。

本編を観て「どういうことなの?」と思った方は、是非
Tシャツとカーディガンに注目してみて!