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レイラのtetsuのレビュー・感想・評価

レイラ(2019年製作の映画)
3.7
ショートショートフィルムフェステイバル & アジア2020のオンライン会場で鑑賞。

遊園地の屋台で働くシリア難民の女性・レイラ。
ビザの申請を待つ甥の頼みで娘を預かっている彼女には、自由な時間など、ほとんどない。
そんな中、密かにスケートボードへの憧れを抱く彼女は、ある少年と出会い……。

大きな遊園地の一角にある小さな屋台。
そこから身動きのとれない主人公・レイラの姿は、まさしく彼女の生きる環境の比喩。

日中は仕事をして、家に帰ったら、子守りをする。

やるべきことに追われて、身動きがとれない彼女。

そんな彼女のテリトリー(屋台)に、スケボー少年が侵入してきたことで、窮屈な日々に道が開けていく。

ラストシーンでの開放感に満ちたレイラの表情。

そんな爽快感も含め、現在公開中の『mid90s』、『行き止まりの世界に生まれて』と共に鑑賞したいスケートボーダー映画。
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