ベビーパウダー山崎

ミセス・パーカー/ジャズエイジの華のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

3.5
伝記映画ってのは人生の節目節目をエピソードにして膨らませそれらを繋げて物語にしていくのが一般的だと思うが、アラン・ルドルフは文学サロンでのドロシー・パーカーの日常をだらだらと描いているだけでさすがアルトマンの直系だなと妙に納得してしまった。本気で嫌な人だったらしいパーカーを演じるには優しすぎるジェニファー・ジェイソン・リー。盛り上がるほど面白い映画ではないけど、人物がごちゃごちゃしていてそれでいてその時代の終わり(古き良き時代)を感じさせてくれるような映画が俺は好きなので十分楽しめた。人嫌いで捻くれていて常に犬を持ち歩いているパーカーの描き方がなんとなく『ある女流作家の罪と罰』のメリッサ・マッカーシーと似ているような気がした。