新潟の映画野郎らりほう

手のひらの幸せの新潟の映画野郎らりほうのレビュー・感想・評価

手のひらの幸せ(2009年製作の映画)
1.0
【昭和30~40年代に2000年代の装いのエキストラがゾロゾロと…】


オール新潟ロケで県内先行上映とくれば 新潟人の期待も高まるんだけど こりゃあかなり酷い出来だぞ (^-^υ
まず全新潟人注目の その新潟ロケ具合なんだけど、ヒキの絵が殆ど無く 人物にヨリ過ぎている為に 背景(ロケ)がサッパリ解らん。 ここはどこ (^-^?
時代設定が昭和30~40年代のお話なので 画面への現代物の映り込みを避ける為だったのだろうけど、せっかくの市街地シーンなのに街並が全く見えないってのはどうかと。 一転して林や草むらのシーンになると キャメラはようやく制限から解放されたかの様な絵を捉え始めるんだけど、当然 似たり寄ったりの草むら等に新潟ロケの醍醐味は無い。 ここはどこ(^-^?


また、「あそこが違う、ここがおかしい」と重箱の隅を突くつもりはないんだけど、昭和30年代を走るクラシックカーのフロントに『平成21年』の車検シールはあまりに無神経過ぎだし、列車から降りるエキストラが2000年代の装いの為「登場人物が現代にタイムスリップしたのか(゜o゜?」と大混乱してしまう…等々、映画破綻直結級の抜けが多過ぎる。


お話自体は中々感動的で 一部では目も潤むのだが、最低級のディティールワークと 人物心象を明確説明しようとする台詞の数々で台無しに。 星一つ。




《劇場観賞》