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ファイヤークリークの決斗のHKのレビュー・感想・評価

ファイヤークリークの決斗(1968年製作の映画)
3.4
ジェームズ・スチュアートとヘンリー・フォンダ共演の西部劇。
この二人が共演した西部劇では、お互い親友同士を演じた『テキサス魂』(この邦題はちょっと勘弁)が大好きですが、本作では打って変わって二人は敵対関係です。

ファイヤークリークは、農夫のスチュワートがパートタイムで保安官を兼任しているほどの小さな町。
その町にフォンダ率いるならず者五人組がやってきて横暴な振る舞いをしますが、妻の出産で頭がいっぱいのスチュワートはトラブルを避けて見て見ぬふり。
しかし五人組の行動は徐々にエスカレートし・・・

フォンダが悪役の作品といえば、まずセルジオ・レオーネ監督の『ウエスタン(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト)』が思い浮かびますが、それ以外では珍しいと思います(『ワーロック』は悪役とは言えませんし)。

フォンダの手下はギョロ目のジャック・イーラム(上記『ウエスタン』でもフォンダの手下でした)や、ゲーリー・ロックウッド(『2001年宇宙の旅』の副船長)など。
他には説教師役にエド・べグリー(こちらも『十二人の怒れる男』の陪審員10番として同8番のフォンダとは共演済み)もいましたが、印象的な女優陣はみんな私の知らない人ばかりでした。

おや、と思ったのはセリフでしか出てきませんが、ファイヤークリークの隣町の名が“スイート・ウォーター”で、やはり『ウエスタン』の舞台となる町の名と同じ。全くの偶然でしょうか。

本作のヴィンセント・マケヴィティ監督はTVドラマの『ガンスモーク』や『逃亡者』などを手掛けており、本作で長編映画デビューとか。
スチュワートやフォンダがあまりらしくない役をやっており、まあそこそこ手堅くできた西部劇ですが、この2人共演の西部劇なら私は上記の『テキサス魂』(監督:ジーン・ケリー)の方がおススメです。
HK

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