がちゃん

ドーベルマン・ギャングのがちゃんのレビュー・感想・評価

ドーベルマン・ギャング(1972年製作の映画)
3.8
とても一生懸命に作っているB級作品という意味で、
結構気に入っています。

綿密な計画(?)のもと仲間二人と銀行強盗を行うが、
ありえないミスで失敗。
グループのリーダーは、犯行が人間じゃなくロボットだったら成功していたのにと思う。

そこで彼が思いついたのが、高度に訓練されたドーベルマン犬を使って、
銀行を襲うこと。

ドーベルマン6匹となぜかブルドック1匹を仕入れ、ベトナムで軍事犬の調教担当だった退役兵を仲間に引きいれ、計画を実行しようとするのだが・・・

6匹のドーベルマンと1匹のブルドックの調教が、心地よい音楽も相まってとてもいい見せ場になっている。

本当によく訓練されていて、
6匹それぞれが銀行の定位置に収まり、
行員を脅すシーンなど感心させられる。

それぞれの犬に、“デリンジャー”や“ボニー”“クライド”など、
アメリカ犯罪史に残る人名をつけるところなんかも愉快です。

人間は一切銀行に近寄らず、
どうやって犬を行動させるのかは、
これから観るかたのために内緒にしておきますが、
なるほど、実際にできるかどうかはわかりませんが、
うまい手を考えたものです。

交通事故で1匹死んじゃうんですが、
その犬をめぐってのちょっとしたカットも面白い。

厄介者だったブルドックが、
物語のラストのどんでん返しに一役買うなど、
しっかりオチもついている。

翌年に続編が製作されましたが、
そちらは未見です。

展開について、あれこれ注文を付けたいところもありますが、
この手の作品でそれは野暮でしょう。
楽しめます。
おススメです!!
がちゃん

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