健一

カムバック・トゥ・ハリウッド!!の健一のレビュー・感想・評価

3.5
ロバート・デ・ニーロ。
モーガン・フリーマン。
トミー・リー・ジョーンズ。
3人ともアメリカ🇺🇸を代表する大スター、主演 助演もこなす名バイプレイヤー、オスカー受賞経験あり、そして監督経験もあり。
意外にも共通点が多いこの3人。
このスリーショットを見て劇場に足を運ばない理由は無い。
3人の出演作品を足したら恐らく100本以上劇場に行っていると思う。
私にとっては『グランパ エクスペンダブルズ』なのです(笑)!

数十年前 同じデ・ニーロの作品で「トラブル・イン・ハリウッド」や「ミストレス」に似た感じ、いわゆる『ハリウッド業界 内幕モノ』。
デ・ニーロはホントに この手の作品がお好きなようで。

映画製作にとって一番大切な事。それは資金繰り。
とにかく映画を作るという事は お金がかかる💰。
そして出来上がった作品が、大ヒットするのか?しないのか? 勿論誰にも分からない。バクチのようなものだ。
そのバクチの裏側の世界をオールドスター達が皮肉タップリに演じ切っていて なんとも痛快!

デ・ニーロがとにかく生き生きとしている。
演じていて自分でも楽しかったことでしょう!
物語の設定的には 借金をしたギャングから命を狙われて、永年 温めていた脚本を手放さなくてはならなくなり、一攫千金を狙った『あるたくらみ』も上手くいかず 何もかもが絶体絶命なはずなのに なんでこんなに楽しそうに見えるのだろう。
近年のデ・ニーロの出演作の中でも 一、二を争う名演技でした。

そして『落ちぶれた西部劇スター』を演じたトミー・リー・ジョーンズも 危険なスタントを課されても何故か死なない ジイさんスター を時にシリアスに 時にコミカルに飄々と演じていて デ・ニーロに引けを取らない存在感を発揮している。
モーガン・フリーマンの役柄は出番も少なく 平凡で彼だけ損な役回りだったのが、かわいそう。

正直 期待せず劇場に足を運んだが 意外と面白く笑わせてくれた。
本作の監督は私がデ・ニーロ出演作の中でも特に大好きな「ミッドナイト・ラン」の脚本を書いた人。
納得! 面白い訳だ🤣!

ところで・・・
「43年後のアイ ラブ ユー」の
ブルース・ダーン(85歳)
「キング オブ シーヴス」の
マイケル・ケイン(88歳)
「ファーザー」の
アンソニー・ホプキンス(84歳)

今年はなんでこんなに ジイさん が主役の映画ばかりなの?


2021年 6月10日
グランドシネマサンシャイン(池袋)screen 9
💺103席
客入り 30人前後。

エンドクレジット終わるまで席を立たないように!
『尼さんは殺し屋』!最高です。
健一

健一