原作漫画は未読。テレビアニメも未見。ただ高校時代のテレビアニメの前日但で中学時代編を描いたのが今作ということなので一見さんも安心して見れる内容だね。
小学生から天才的なサッカー少女だったノンちゃん（恩田希）だが、中学で男女混合の部活では体力負けしてしまう。技術で勝ってもフィジカルで負けてしまうため、公式戦でレギュラー入り出来ない。
新人戦で一回戦で当る対戦校に、かつて子分のように扱っていたナメックが大きく成長しキャプテンに就任。
弟のユニフォームを着て勝手に出場したノンちゃんがナメックに挑む。
まずサッカーアニメで、キャプ翼みたいなデタラメじゃない、ちゃんとしたスポーツの描写が描かれるのって割と快挙だと思う。こういうサッカーアニメをちゃんと作ればヨーロッパとかで爆発的に売れると思うけどね。
サッカーとかあんまり詳しくないけど、プレイの内容も判りやすく説明してる。相手チームが中盤を飛ばす戦略をするチームなので、ノンちゃんをミッドフィルダーで攻めさせるというのはナルホドと感心。僕の様なサッカー音痴でもちゃんと理解出来るのが親切だ。
また海外サッカーのネタを盛り込んでいるのも、サッカー好きには堪らないだろうな。
ノンちゃんが体力不足を補うため猛練習。体力で劣る女子だが試合を通じて本当に大切なサッカーの楽しみを再発見する。
対立概念としてフィジカルかテクニックかを提示している。他にも個人技でスタンドドプレーに走りやすいノンちゃんがパスワークでチームプレイを行うなどの対比も隠れているね。
あと、鮫島監督が割と理性派で安全重視でサッカーを楽しむタイプなのに対し、相手チーム監督が勝利至上主義の根性論者だってのもある。
しかし、弟くんのラストのシーンどうなの？？？ギャグなんだろうけど全然笑えない、というか引く。最後でなんか爽やかな映画にミソ付けられた感じだなー。
