アイの歌声を聴かせてのＯASISのネタバレレビュー・内容・結末

ミュージカル風味が強過ぎて若干引いた部分があったけど、そこは流石のイヴの時間の吉浦康裕監督というべきAIと田舎の普段は噛み合わない素材の活かし方。
成立しないかするかのギリギリのバランスだった。

声優も上手かった。
土屋太鳳なんて演技もうまいし歌もうまい。流石のミュージカル女優でもある。
福原遥も負けてなかった。
脇を有名声優で固めてたからか、それに紛れて全然違和感がなかった。

展開についても、中盤でシオンが連れ去られるという結構ショックな出来事があるが、過去の記憶の中で昔からあったAIとの絆に気付きその存在の大きさを知るという後半はなかなかに感動した。
ただ、初めから相手を幸せにする為だったらなんでもするというように結構暴走気味だったシオンが、最終的に宇宙から監視するという考えたら怖い存在になっていたのでAIの暴走をどうしても考えてしまった。
まぁそんな不穏な流れでもなかったけど、そういう結末もあるよなとちょっと綺麗事だけではすまないことがある映画だった。