回想シーンでご飯3杯いける

アイの歌声を聴かせての回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)
3.8
日本映画を観るのが億劫になっている(一部タレント頼りの風潮等)自分のリハビリ期間。その第3弾として選んだのはアニメ。そして監督自らによるオリジナル作品(ここ大事!)

A.I.を開発する大企業の実験都市にもなっている田舎町を舞台に、転校生として高校に来たアンドロイド少女のシオンと、その開発者の娘で、同級生でもあるサトミ、その他、個性豊かな学校の仲間との交流を描いた作品だ。

同じA.I.が題材でも、つい先日観た「ザ・クリエイター」みたいなリアリティ重視とは正反対で、本作の基本的な骨組みは学園ドラマ。普通のアニメや映画であれば、そこに犬や宇宙人が入ってきそうな所にアンドロイドを当てはめた、、、みたいな感覚で観ればちょうど良いかも。あるいはエヴァンゲリオンの綾波をもっと明るいキャラクターにした感じとも言えそうだ。

結末はある程度予想できていたつもりだったのに、その斜め上を行く展開になって、これはちょっと泣いてしまうよね。学校の仲間達も無駄な配役が無く、各々に見せ場が用意されている。柔道部員のサンダーが良い味を出していた。