あらなみ

アイの歌声を聴かせてのあらなみのネタバレレビュー・内容・結末

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

土屋太鳳さんのいろんな歌が聞ける映画だ……。
個人的には、サンダーとの乱組みの時の曲がとってもかっこよくて好き。

AI開発者であるサトミの母が長い間開発をして来たスタンドアローンAIのシオン。
女子高生のサトミのクラスに編入してくる。
サトミの母達のチームの目的は5日間、シオンがAIであることをバレずに学校生活を過ごさせること、なんだけれど、シオンがめっちゃ変。

シオンがサトミに「サトミ、幸せ?」って何度も聞くのがすごく怖くて、サトミの母達が開発してたと思えないほど、言動が稚拙で、なんだこの話って思いながら見始めたんだけれど、全部理由があって納得した。
サトミ母達が用意してた人格とは絶対に別物だったんだろうな。
そったのAIどこ行っちゃったんだろう、可哀想。

シオンが引っ掻き回したおかげで、チクリ姫と呼ばれてるサトミに友達ができて、アヤとゴッちんは両想いになって、サンダーは試合に勝てて、サトミと長らく疎遠だったトウマもサトミと仲直りできて、良き方向に進むと思ったら、サトミ母をよく思わない同じ社内のおっさんどもがシオンを利用して足を引っ張ったりと、高校生の世界だけでない社会人の世界も垣間見れて、物語の緩急はよかった。

ただ、物語の構成上、終盤までシオンの正体がわからないから「幸せ?」を連呼するのが押し付けがましい、気持ち悪いって個人的に感じてしまって、そのあたり気にならない人は楽しめるんだと思う。

昭和中期の日本家屋に最新式のAIを組み込んでて、引き戸の玄関扉とか、カーテンとか、どこに組み込む余地が?????? みたいな場所にもところ狭しとAIが活用されてる生活に、家の改修大変そうだなぁって思った。
この規模ならむしろ、最初から建てた方が安そう。

田植えのロボットがいたり(田植え機とか、トラクターの自動運転じゃダメなんか)、バスは自動運転での運行で、学校にもAIシステムが組み込まれてて、立て看板とかには人間側への注意書きが書かれていたりと、共存も大変そうだなっていうのが率直な感想だった。
物語の最初の頃にそれこそ男子高生が校内のお掃除ロボットをいじめてたけれど、一定数こういうことする人間がいる以上、AIのみで働かせる環境作りは厳しいよね。

色々考えさせられるわー……。

それにしても、サトミ役って福原遥さんなんだね!?!?!?!?
声、めっちゃかわいいし、声の演技上手だし、ずっと誰?? って思いながら聞いてた。
女優さんのイメージが強かったからびっくりたけれど、福原さんってプリキュアもやってたんだ!!!
すごっ!!!!!!
映像で演技する時と、声の出し方が全然違うのもすごいなぁ。
推せるわぁ。
あらなみ

あらなみ