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ザ・スイッチのバロウズのレビュー・感想・評価

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)
3.6
入れ替わり系青春スプラッターコメディ。

曰く付きの儀式用短剣で刺されると、アステカの呪いやら何やらで刺した者と入れ替わってしまう!
そして24時間以内にもう一度刺さないと二度と戻れなくなる!

ここらへんの設定の強引さは「ハッピー・デス・デイ」のタイムループだの多次元宇宙に通じてると思った。理屈とかどうだっていいんだよ!って勢いで押し切ってる感じ。

「ハッピー・デス・デイ」2作はコメディよりでホラー要素はマイルドでしたが、今作ではがっつりスプラッターホラーしてます。13金オマージュから始まり、電ノコ、チェーンソー攻撃などゴア度はなかなか高め。

そしてなによりヴィンス・ボーンの可愛さに尽きる!
いい歳したガタイの良いオッサンがキャピキャピしてるもんだから笑える。それでいて冷酷な殺人鬼も演じているのだから彼の演技の幅を実感。
おっぱい揉んでみたりチンチンで遊んでみたりするのは男女入れ替わり映画の定番ですね👏

また、ジェンダー問題にも言及していて、例えば男性がタマを蹴られたときの痛みって女性には分からないですよね。逆に男性には女性の生理の辛さも分からないと思います。
男女が入れ替わることで互いの利点や苦労を分かち合っているんですね。
そして車内でのキスシーンは必見!笑うところなんだろうけど、愛は外見や性別を越える!とても不思議な気持ちになりましたよ。

ヴィンス・ボーンの乙女演技と勢いにだいぶ救われてる作品ですが、ホラー、スプラッター好きなら見て損はないです。

ただ殺人鬼と女子高生が入れ替わるという設定は斬新なものの、要は「スクールカースト下位の負け組がクイーンビーやジョックに復讐する」という、青春映画にありがちな展開なので特に目新しさはありません。
それに殺人鬼ブッチャーのバックグラウンドがあまりにも適当というか、どういう生活してて何考えてんのかよく分からなかった。同居人と思しきヤク中は結局ほったらかしだし。
あと、主人公の顔面偏差値なかなか高めなのにブスだのイジメられていてそこは納得いきませんでした。
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