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ザ・スイッチのarinのレビュー・感想・評価

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)
4.2
女子高生と入れ替わる作品は数あれど、入れ替わりの相手が殺人鬼というのは世界広しといえどもこの映画が初なのではないだろうか。

もはやその設定の時点勝利していて、九割型面白くなることは決まっている。その女子高生が根暗グループでいじめっ子に目をつけられていて、その殺人鬼が血も涙もない人物であるとなればなおさらだ。

殺人鬼がなかに入った女子高生はめちゃくちゃクールになるし、女子高生がなかに入った殺人鬼のおっさんはめちゃくちゃキュートになる(女の子走りで逃げる殺人鬼は爆笑必至、この辺は役者の名演技を楽しめる)。

コメディ色が強いので、最後まで安心して見ていられる。ときに脚本の粗を感じないでもないけど、そのへんはお愛嬌。

監督は「ハッピー・デス・デイ」のクリストファー。ランドン。「ハッピー~」では「恋はデ・ジャ・ブ」を本歌取していたけれど、今回のターゲットは「フリーキー・フライデー(76年、03年)」(本作の原題が「FREAKY」とめちゃくちゃ意識している)。どうやら元ネタがあると手腕が冴え渡る監督らしい。

一つ気になった点といえば(言いがかりレベルだけど)、主演の女の子(キャスリン・ニュートン)が美人すぎてあんまりいじめられっ子に見えないこと。悲壮感なくて、自信に溢れすぎてんのよねえ。コメディだからいいけど。
リメイク版「キャリー」のクロエ・グレース・モーリッツも美人すぎていじめられっ子に見えなかったわね、そういえば。
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