邦題は展開を的確に捉えていて分かりやすいけど、原題の『Freaky』の方がいろいろ含まれていて好き。
二転三転するストーリーの中でゲイやいじめや家庭環境などの事情を織り交ぜ、解決には至らないまでもテンポ良く進んでいくのは観ていて気持ちが良い。
ただそれらのマイノリティは、ストーリー上必須とも思えず都合上の演出のような部分もある。主人公がブスって、アメリカ人の美的センスはどうなっているんだ…時代や場所によって変わるとは思うけど、さすがに無理あるだろうと。
中身が良いとはいいつつ、あの見た目ではキツイものがある…その点踏まえてブッカーめっちゃいい奴。たしかに入れ替わりの演技はよくて、特に女子高生になった殺人鬼は可愛らしくもあるが。
こういう映画で殺人鬼がもったいぶってしまうことも多い中、ブッチャーは思い切りよく進めてくれるのでその点は非常に良かった。
