ひろぽん

ザ・スイッチのひろぽんのレビュー・感想・評価

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)
3.6
学校で同級生や先生にいじめられる奥手の女子高生ミリーと、都市伝説にまでなった連続殺人鬼のブッチャーが、ふとしたことで体が入れ替わってしまう。24時間以内に解除しなければ元の身体には戻れないという中、殺戮を続けるブッチャーから身体を取り戻すことができるのかというコメディホラー。


冒頭10分で繰り広げられる残虐な殺人が怖くてハラハラドキドキが止まらなかった。状況把握できない前半から畳み掛けすぎ!

物語はその後の13日金曜日に女子高生と殺人鬼が入れ替わってしまうところから大きく展開されていく…

仕草や話し方まで女子高生にしか見えなくなる弱々しいブッチャーと、冴えない女の子から大変身した硬派でクールなミリー

入れ替わってもあくまで身体能力の変化はなく、その身体の持ち主のままのスペックという設定で楽しくみれる!弱々しい女子高生はひ弱なままだし、ブッチャーの巨体から繰り出される怪力も健在。

2人ともある意味入れ替わる前より魅力的だし、顔つきや言動が別人格になり表情だけで分かる演技はとても素晴らしかった!

友情や家族愛、恋愛、LGBTQなどのヒューマンドラマを取り入れつつ、コメディ色が強めでスプラッターやホラー要素も楽しめるのが良い!

殺されるのはあくまでも視聴者側からしてもムカつく殺されるべき人間ばかりだからなぜか爽快感すら覚えてしまう。

入れ替わった後のキャスリン・ニュートンの色気全開の殺人鬼と化した狂気じみた雰囲気は、怖いけどカッコよくもありそして可愛い!ヴィンス・ヴォーンの乙女は最高!

入れ替わりモノの王道で展開も読めてしまうけど安定の面白さがある。グロいシーンも1部だけでそれを乗り越えれば苦手な人でも楽しめると思う。入れ替わりの時間の制約もあるからある意味色々な要素の詰まったハラハラドキドキ感を最後まで味わえるのが良い!もう一捻り展開があればもっと面白くなっていたように感じる。
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