murmur616

恋人はアンバーのmurmur616のネタバレレビュー・内容・結末

恋人はアンバー(2020年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

 同性愛に不寛容な社会でそれを包み隠さなくてはいけない・・・。と、アンバーとエディの悩みは深刻なんですけど意外とギャグ線高い描写もあり楽しく観られました。他の生徒がバカの権化みたいでちょっと笑いました。カスの性教育ビデオにも。
 エディが焦るあまり、両親に「胸を掴みかけた!」と思わずセンシティブなとこまで言っちゃうのには苦笑しました。
 最初は仕方無しだった関係ですが、同じ悩みを持つ者同士友情を深めていって楽しくなっちゃう過程が微笑ましかったです。かなり心地良い関係だったんでしょうね。
 でも自身の性的指向に前向きなアンバーと、受容できず無理して男らしくあろうとするエディがすれ違っていくのは辛かったです。アンバーに罵声を浴びせる場面とか見てられんかった。軍隊に受かってしまい、勘違いから憧れの先生に拒絶され、ヤケになってトレーシーに近づく展開はかなり悲痛でした。
 上手くいかないと分かっているのに軍隊に向かうエディをアンバーが呼び止め後押しするラストは、2人の道は別れてしまった物悲しさはあるも爽やかでした。
 破天荒なアンバー、惚けたエディと良いキャラクターでかなり好きな友情映画になりました。
murmur616

murmur616