ねこ無双

らせん階段のねこ無双のレビュー・感想・評価

らせん階段(1946年製作の映画)
4.0
連投すみません💦

館の中の閉鎖空間での追い詰められ型スリラーです。
後半の展開はクラシックな作品でありながら、とてもスリリング。
女性が喋れないため、外部に助けを求める事が出来ないスタンダードなあれです。

モノクロながらの映像表現も光ります。
雷鳴と稲妻に明滅する屋敷
恐怖に驚愕する被害者の顔
暗闇の中苦しみに悶える手だけの絵
犯人の目のズームアップ。
終盤犯人が判明し、豹変するのがゾッとする瞬間。
それまで誰が犯人なのか全くわからない展開。

天涯孤独で他にも行き場がなく、幼い頃のトラウマから話す事が出来ない主人公。
その主人公を自分の枠内に無理やり収めようとする恋人、
掴みどころが無い屋敷の主人の弟などの登場人物がさらに不安な気持ちへ誘います。

表題となるらせん階段はちょっと想像してたのとは違ってた。意外と短いのね。
もっとぐるぐるトグロ巻いて長いのかと思ってたので!
ヒロインのドロシー・マクガイアの清楚な魅力がオアシス。
あと床に寝そべる全く番犬の役割を果たさない飼い犬、パグ犬?が可愛くてほっこり。
あのスリラー展開の中、そういえば
あのワンコどこ行った?