冷蔵庫とプリンター

らせん階段の冷蔵庫とプリンターのネタバレレビュー・内容・結末

らせん階段(1946年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

 体の不自由な女性ばかりを狙った連続殺人犯と、過去のトラウマから発話障害を負った女性ヘレンを巡る傑作サスペンス。

 まずタイトルの「らせん階段」だが、上から撮っても下から撮っても、なんなら横から撮っても映えるという映画的に非常においしいモチーフであるため、若干期待感を抱いて鑑賞したが、その期待を上回る出来で感激した。

 冒頭の殺人シークエンスで、ヘレンに関連づけてサイレント映画の上映会をしているという演出も巧い。

 そのほか病床の母親についてのスマートな伏線回収、スティーブンを犯人だと思わせることで生じる「いつ犯人に襲われるか」というサスペンス、これまた"おいしい"鏡や暗い地下室、濃い影の演出が素晴らしかった。目の超クローズアップなども、あざといけれども良かった。