決戦は螺旋階段で…
身体のどこかしらに障害のある女性ばかりが狙われる連続殺人事件が発生。
屋敷のメイドとして働くヘレンは幼少期のショッキングな出来事により、口がきけない。
ヘレンが狙われることを危惧した屋敷の夫人や、仲の良い医師は今夜中に町を出るように進言するが、魔の手はすぐそこにまで迫っていた…
率直に面白かった。
ほぼほぼ冒頭以外は屋敷内のみでの展開。
この閉鎖空間、登場人物の少なさで全然飽きさせることなく、終始ハラハラさせられた上、しかも騙される。
昔の作品なので、もちろんモノクロ。
普段は古いからカラーじゃなくても仕方ないか…というスタンスで鑑賞しているのだけど、今作に関してはモノクロが映えた。
光と影、陽と陰ならぬ、暗闇に人が溶け込むあの感じ…は、モノクロの方が引き立っていたのではないかと思える。
螺旋階段を上手く用いた、影に隠れる描写がとても印象深かった。