ロッツォ國友

炎のデス・ポリスのロッツォ國友のレビュー・感想・評価

炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)
2.8
炎の‼️‼️‼️‼️
デス‼️ポリス‼️‼️‼️
イモーーターーーン(違)‼️‼️‼️‼️


犯罪者が警察署で夜食を盗むお話!!!!

うーーん‼️
まぁまぁです‼️‼️
身も蓋もない、すっごくふつうのB級アクション映画でしたね。
後述するけど、小中学生が健やかに楽しめるくらいのレベルのアレだよね。うん。

なんか、言うことがあんまり無いっす。
簡単に書きますね。


本作最大の長所としては、凄まじく冴え切ったガンアクションが挙げられる。
…挙げられるというか、これしかない。

とにかく"銃と弾"を用いたヒリヒリしたバトルがこれでもかと詰め込まれており、緊張感においても魅せ方においても文句のつけようがない!
バトル描写が冴え渡ってましたね。むちゃくちゃカッコいい。

風船のくだりとか、思わず声出ちゃったよ。
最高のイカれガンアクションですねえ…!

本作、銃器描写に関しては全くと言っていいほどダメなところがないね。せまーい警察署のあらゆる構造物を駆使したガンアイデアがてんこ盛りですよ!
しかも戦うだけじゃなく伏線張りや回収もチラホラあって映画的にも超楽しい!
この辺は文句ある人はいないんじゃないかな?すごく楽しめた。


………はい、もう、褒めたいポイントはないです……


ガンアクションがむちゃくちゃに良いのに、それ以外には良いところが特にない。
しかし特別酷い点もなくて、ただ単に上手くないだけって感じ。煮え切らないなぁ。。

特に会話に関してはガッカリというか、ヒネリがなさすぎる。
狭い舞台&少ない登場人物で殺し合いをやる話なんだから、もっと緊張感のあるやり取りが観たいし、会話劇こそ見せ場の一つにすべきだったろうに、会話がびっくりするくらい面白くない。

包みも含みも深みもなく、ただストレートにシンプルにマジで「会話」するだけ。
場面によっては駆け引きしてるように見せてるつもりっぽい雰囲気のシーンもあったけど、語りも見せ方も情報展開も粗雑なのであまり駆け引きになってないし、会話における情報戦の切迫感みたいなものは皆無だ。

これ、翻訳の問題もそこそこありそうだと思ったけど、それにしても情報のやり取りが単純明快過ぎる。
だからこの辺、小中学生向けのレベル感だと思うんすよ。とにかく分かりやすく、ウソはとにかく薄く、この場面がどうヤバいのかを簡潔にセリフで説明しちゃう味加減。

アクション映画をそこそこ観てきた大人には響くものが全然ないと思うな。「おっ」と思えるのはガンアクションだけかなと。


留置所内でのバトルは最高だったけど、そこまでの過程もまぁーーーなんともテンポが良くないというかなんというか…分かりづらいし面白くもない。
会話もかなりチープでちょっと恥ずかしいくらい。

全体を通して、異常者を描くにはちょっと力量が足りなかったとしか思えないな。
サイコパスが出てくる映画のすごく初歩的な味わいって感じがする。やっぱ小中学生向け作品って扱いで良いと思いますね。
作品として悪くはないけど、必要な知的レベルがあまりにも低くて面白くない。



「炎のデス・ポリス」って邦題はもちろん「怒りのデス・ロード」を多分に意識したネーミングなんでしょうね。
アクションに特化した、異常者バトルムービーとして同系統のデザインで攻めたのかなと。
これ、外れてはないと思います。このタイトルは悪くはない。

でもやっぱウォーボーイズ目線でいうとレベルが違いすぎるよな。
アクションてんこ盛りのバカでも分かりそうなシンプル映画を作る時こそ、もっとも知性を要求するんだと思うんすよ。間口の広さは賢さが作るものだから。
そもそも「怒りのデス・ロード」はアクションてんこ盛り映画としても完全無欠の出来栄えでありながら、B級の皮を被ったホンモノの神話なわけですよ。

デス・ロードとデス・ポリスって同じくらいの上映時間だけど情報量が[ 2億:3 ]くらい違うから、並べるとやっぱデス・ポリス側の薄さがむしろ際立っちゃう感じがあるね。
試みは否定しないが、さすがに格が違うなと僕は思いますね。


文句いっぱい書いちゃったけど、かっこいいガンアクションてんこ盛りなのでトータルとしてはまぁそこそこ楽しめましたよ。
本当にアクションごり押しの作品って感じです。他に長所がない。

B級志向ながら素材があまりにも良かったが故に、変に期待を持たせてしまった感があるな。
なんかなーーーーーー

まぁ、言いたいことは、以上でございます。
ごっつぁんでした。
ロッツォ國友

ロッツォ國友