コマミー

65/シックスティ・ファイブのコマミーのレビュー・感想・評価

3.6
【6500万年前の地球と別の惑星の人類】





周りの評価ほど、私は本作を酷いとは感じなかった。と言っても、単に私が疲れているだけで気分的にこう言う映画が観たかっただけかもしれないが、本作は"未知の惑星"で"未知の生物"と対峙する映画としては面白い方だったのではと感じた。
"「クワイエット・プレイス」の脚本家"×"サム・ライミ"製作となると、結構怖いホラーを想像しがちなのだが、怖いと言うよりか、音などの"インパクト"でビックリさせる映画という印象に至った。"恐竜"や"隕石"の迫力も中々のものだったし、「アフター・アース」や「プレデターズ」と言った"限りある人数"で未知なる惑星の脅威に挑む映画としてはよく頑張ってたと感じた。

あえて突っ込むとしたら、6500万年前に地球に人類が誕生していない頃に、別の惑星で人類が既に誕生していたなんて無理がある話だと思う。そして複雑骨折していそうな身体でよく機敏に動けるよなとも感じる。
…そういう細かい事を気にしない人は、単に娯楽作として楽しめるかなと感じた。

それにここまで"アダム・ドライバー"を酷使させた映画は本作くらいかなと感じた。近頃こう言ったシネコンでも余裕でかかりそうな映画に出続けているのだが、ミニシアター系の作品では見れなかった"彼の演技の一面"が本作で見れた気がした。今後も彼に期待したい。

真新しさはあまりないが、劇場でこそ映える作品である。
ホラー映画界の稀代の脚本家とかつてのホラー映画界の敏腕プロデューサーがタッグを組んで誕生した、別方面の恐竜スリラーが本作なのだと感じた。
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